「お酒を飲み続けると強くなれる!」
そう言われて飲まされたことが、誰でも一度くらいあるんじゃないでしょうか。
飲みの場でテキトーにそんなことを言われても、本当かどうか怪しいですよね。
しかし、実際にはお酒を飲み続けると強くなることはあるようです。
ここでは、その理由について解説します。
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お酒を飲み続けると、遺伝子が活性化して強くなる可能性がある
お酒を飲んで気持ち悪くなるかどうかは、悪酔いの原因となる物質「アセトアルデヒド」を分解する能力の強さによって決まります。
アセトアルデヒドの分解能力の強さは、遺伝子によって大きく3つのタイプに分かれます。
1.分解能力が強く、飲んでも気持ち悪くなりにくいタイプ
2.始めはお酒に弱いが、飲み続ければ強くなれる可能性のあるタイプ
3.分解能力がなく、飲んでも強くなれないタイプ
1.2.のタイプの人数を合わせると、実は日本人の96%はお酒に強い遺伝子を持っているのです。
「始めはお酒に弱いが、飲み続ければ強くなれる可能性のあるタイプ」の方は、お酒を飲み続けることによって下戸を克服できる可能性があります。
これは、多くのお医者さんも言っています。
面白いことに、「“強い遺伝子”と“弱い遺伝子”をそれぞれ持つ人は、ほどほどに飲めそうな感じがしますが、初めは限りなく下戸に近い状態。しかし、飲酒の機会が増えることで、強さが増していくタイプです」(浅部先生)。
“強い遺伝子”を持っているにもかかわらず、「自分は飲めないタイプだ」と勘違いしている人も少なくないのだという。
「アセトアルデヒド」を分解する「アセトアルデヒド脱水素酵素」が、生まれつきない人は、どんなに酒を飲む練習をしても強くなりません。
それ以外の人はある程度酒に強くなるといえるでしょう。酒を飲んでいると、肝臓の中のアルコールを分解する酵素が活性化され、アルコール分解能力が高まるため、同じ量の酒を飲んでも体内からアルコールが消失する時間が早くなります。
酔いの原因は、アルコールを分解したときにできるアセトアルデヒドだ。
これを分解するのが「アセトアルデヒド脱水素酵素」なのだが、この酵素の活性は遺伝子の組み合わせによって決まるという。
<中略>
酵素の活性はアルコール代謝を繰り返すうちに徐々に高まるが、これには個人差が大きいため、「無理に鍛えようなどと思ってはいけない」と浅部氏は釘を刺す。
もともと酒が強くない人が日々飲酒を繰り返すうちに「酒に強くなった」と勘違いして酒量が増えた結果、最悪の場合はアルコール依存症になるリスクもあるからだ。
このように、飲み続けて「アセトアルデヒド脱水素酵素」という酵素をつくる遺伝子が活性すると、お酒に強くなります。
お酒が飲めるようになりたいならば、少しずつ飲み続けることで下戸を克服できるかもしれません。
ただ、「アルコール依存症になるリスクがある」「無理に飲むと体に悪いからやめた方が良い」という反対意見もあります。
飲み続ければ強くなれる可能性はありますが、実行するかどうかはあくまで自己責任で行ってください。
ちなみに、私も最初はお酒が弱かったのですが、飲み続けたことで強くなりました(管理人のプロフィールはこちら)。
私がお酒に強くなるまでの経緯は、「お酒に強くなる方法!チューハイ3杯で泥酔してた私がビール15杯飲めるようになった飲み方」にまとめたので、読んでみてください。
残りの4%の人は強くなる遺伝子がない
とはいえすべての人が、飲んだら強くなる体質とは限りません。
アルコールを分解する酵素の遺伝子が完全に弱く、いくら飲んでも活性しない方もいます。
酵素が働かない方は、残念ながらお酒を飲んで強くなる、ということはできません。
ただ、酵素が働かない方は、日本人にたった4%しかいないと言われています。
数にして、25人に1人という珍しい存在です。
今、「自分は下戸だ」と思い込んでいる方でも、実はお酒に強い遺伝子を持っている可能性があります。
まずは、自分のアルコールに対する体質をハッキリさせた方が良いです。
中には、「自分は下戸だと思っていたけれど、検査したらお酒に強い遺伝子を持っていた」という人もいます。
参考:下戸のはずが…アルコール感受性遺伝子で酒に強いのか検査した結果!
遺伝子検査の方法
遺伝子検査をするには、市販の『アルコール感受性遺伝子分析キット』を使うのが良いでしょう。
自宅で手軽に検査できます。
病院で検査することもできますが、料金が7,000円ほどと高く時間もかかるので、私はおすすめしません。
購入はこちら
『アルコール感受性遺伝子分析キット』
分析キットで口腔粘膜を採取し、ポストに投函すると15日営業日ほどで結果レポートが届きます。
出典:アルコール感受性遺伝子検査キット- ハーセリーズ・オンライン
こちらの分析キットでは、結果を9タイプで表示してくれます。
出典:アルコール感受性遺伝子検査キット- ハーセリーズ・オンライン
上の分析結果の画像のRR1型、RR2型、RR3型にあたるのが、「飲んでも強くなれない遺伝子の型」と認識しておけば良いでしょう。
もし、自分がお酒に強い遺伝子を持っていなかったら……
検査の結果、残念ながらお酒に強い遺伝子を持っていなかったという方は、下記のサイトで紹介しているレポートを読んでみてください。
坂上太一さんという、下戸の方が書いたレポートです。
ビールを1口飲んだだけでダウンしていた状態から、2リットル飲んでも平気なまでになった方法が書かれています。
私もこの克服方法を実践してレビューしてみました。
興味のある方は、「実践レビュー!アルコールパッチテストで医者に下戸認定…を買って試しました!」を読んでみてください。
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