飲み会でたまに聞く「チェイサー」という言葉。
チェイサーというのは、一般的には「お水」のことを指します。
日本的に言うと「お冷」や「和らぎ水」とも呼ばれて、居酒屋さんでもたまにお願いすることがあります。
しかし、その役割や由来について正確に知っている人は少ないかもしれません。
ここではそんなチェイサーの効果や飲み方について紹介していきます。
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チェイサーの3つの効果
チェイサーの役割として、下記の3つが挙げられます。
効果1.脱水状態にならないようにするため
まずは、水分補給としての効果です。
アルコールには、利尿作用があります。
飲んだ量以上に、水分を尿として出してしまうため、飲み続けるとどんどん体の水分がなくなります。
飲酒の合間にチェイサーを挟むことで、水分を補給でき、脱水状態を防げるのです。
お酒を飲むと、尿がたくさん出るために脱水状態になりやすく、それが頭痛やめまいなどの原因になります。
これを防ぐためにも、飲酒時には十分な水分補給が大切です
効果2.アルコールの代謝をスムーズにするため
水を飲むと、体内の血液の循環がスムーズになり、代謝がすすみやすくなります。
また、アルコールの濃度が下がることで、代謝も活発になります。
「酔っ払う」というのは、体内に入ってきたアルコールが、アセトアルデヒドという物質に変わることで引き起こされます。
アセトアルデヒドは毒性を持つ物質で、気分を悪くしたり、頭痛を引き起こします。
チェイサーによって代謝がスムーズになれば、アセトアルデヒドによる悪い酔いを緩和することにつながります。
肝臓がアルコールの代謝で手いっぱいになると、ほかの栄養素の処理に能力を割けなくなり、エネルギー代謝も落ちてしまうのです。
お水はできれば常温で、少しずつちびちびと。
冷水をがぶ飲みすると、体が冷えて代謝が下がり、消化吸収も悪くなります
和らぎ水を飲むことで、体内のアルコールを中和させ、代謝を活発にさせることで、悪酔いを防いでくれます。
効果3.口をリフレッシュしてお酒をおいしく飲むため
チェイサーには、体調を整える以外にも、お酒をおいしく飲む効果もあります。
アルコール度数が濃いお酒(ウイスキー、焼酎、日本酒など)を飲む合間にチェイサーを挟むことで、口の中がリフレッシュされて、お酒のおいしさを何度も味わえます。
大手メーカーのサントリーも、この飲み方を「おいしい飲み方」として紹介しています。
ウイスキーとチェイサーを交互に飲むことで口の中がリフレッシュされ、一口ごとにウイスキーのおいしさが味わえます。
チェイサーは二日酔いの予防にもなる
チェイサーには、二日酔いになりにくいという利点もあります。
これはやはり、アルコール濃度が薄まることや、代謝がスムーズに行くことで、早く排出できるというメリットがあるからです。
基本的にアルコールを抜くためには、汗をかいたり排泄したりといった代謝活動によってしか解決ができません。
チェイサーはこれらの一連の働きを促進させますので、二日酔いにも非常に有効な手段となっています。
ちなみに、二日酔いの予防には、スポーツドリンクを飲むのも効果的です。
ただし、ひとつ問題もあります。
まずは「「スポーツドリンクとお酒を一緒に飲むと酔いやすくなる」は本当か調査してみました!」を読んでください。
チェイサーの意味は「追いかけるもの」
チェイサーというのは英語の「chase」が由来です。
本来は「~を追いかける。追跡する。」といったことを意味しています。
チェイサーというのはもちろん海外で生まれた言葉ですが、主に酒場でアルコール度数の強いお酒を飲んだあとに「追いかけて飲む水」のことを指す言葉として浸透してきました。
それが日本にも伝わり、利用されるようになったというわけです。
ただし、日本の場合は強いお酒を飲んだあとに飲むというより、酔っ払い始めたらその「酔いを緩和」させるために飲むという意味合いが強いようです。
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