皆さんの周りに、お酒に弱い人はいませんか?
「飲めるけど好きじゃないから飲まない」という人もいますが、「体質的に飲めない」という人もいらっしゃいます。

同じ人間で、同じ日本人なのに、なぜこうも違いが出るのでしょうか?

今回は、お酒に弱い人のは何県に多いのかとその理由も調べてみました。

お酒に弱い都道府県ランキング

まずは、どの都道府県がお酒に強くて、弱いのか、それぞれのトップ5を見てみましょう。

大分県にある「あがたや酒造」さんで公開されているランキングを参考にします。

【強い都道府県 TOP5】
1位 秋田県
2位 岩手県
3位 鹿児島県
4位 福岡県
5位 栃木県

【弱い都道府県 TOP5】
1位 三重県
2位 愛知県
3位 石川県
4位 岐阜県
5位 和歌山県

上記を見て、なにか感じませんでしたか?

お酒に強い都道府県には「東北」や「九州」が、弱い都道府県には「中部」の県が多く入っていますよね。

実は、お酒の強い・弱いには地域性が関わっているんです。

では、なぜ地域性に影響されるのか。
それを紐解いていきましょう。

理由は遺伝子!アセトアルデヒドの分解力で決まる

そもそも、アルコールってどういう仕組みで酔ったり気持ち悪くなったりするかご存知でしょうか。

まず、お酒を飲むと気持ち悪くなるのは、「アセトアルデヒド」という物質のせいです。

アルコールは、肝臓でアセトアルデヒドに分解されます。
これには毒性の作用があり、顔を赤くしたり、吐き気や頭痛を起こします。

そして、このアセトアルデヒドを分解するのが「アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH2)」です。

ALDH2の働く強さによって、アルコールを分解する能力が高いか低いかが決まります。

ALDH2を作る遺伝子にはN型とD型があり、この組み合わせで働きが変わります。

ALDH2をつくる遺伝子にはN型とD型がある。

N型は分解能力が高く、酒に強い。いっぽう、D型は、分解能力が低く、酒に弱い。
これらの遺伝子は両親からひとつずつ受けつぐので、NN型、ND型、DD型の三種類にわけられ、

NN型は酒豪
ND型はそこそこ飲める
DD型はまるで受けつけない

となるのだ。
全日本下戸生活連絡会 (2003). 下戸でも自信が持てる本―酒の飲めない人生はこんなに楽しい! 廣済堂

このN型とD型の遺伝子の組み合わせに、「地域によるお酒の強さの差」の秘密が隠されています。

お酒を分解する遺伝子は縄文人、弥生人の影響を受けている

ALDHの遺伝子の組み合わせについては、縄文時代、弥生時代までさかのぼります。

縄文人には分解能力が強い「N型」を持つ人が多く、弥生人は弱い「D型」を持つ人が多いと言われています。

詳しくは、元筑波大学教授の原田勝二さんの記事から読み解いていきましょう。

恐らく縄文人のほとんどはN型遺伝子のみを持っており、とても酒に強かった。

そして、縄文時代末期から海を渡って近畿、中部に多く移り住んだとされる弥生人によって、酒に弱いD型遺伝子がもたらされた…。

この歴史のために地域差がでたのではないかと思います。

引用元:酒の強さは遺伝子で決まる

つまり、「D型の遺伝子」を持った弥生人が多く住んでいた地域ほど、お酒が弱い傾向があるのです。

それが現代の中部地方なのですね。

最後に、お酒に弱い遺伝子を持った人が強くなれるかを見て行きたいと思います。

お酒に弱い遺伝子の人は強くなれるのか

一部、「お酒は弱いけど、飲むのは好き」という人もいます。

遺伝子により強い・弱いが決まるとしても、努力次第で飲むようになれるのではないでしょうか。

そんな疑問に答えるべく、調べてみました。

Wikipediaの内容を簡潔にまとめると、

NN型(酒に強いタイプ):一般に酒に強いと言われる人々を指します。
ND型(酒に弱いタイプ):分解能力が弱い。飲み過ぎるとアセトアルデヒドの毒性が長時間体内に留まり、病気になる可能性があります。
DD型(酒が飲めないタイプ):アルコール類を一切受け付けない。飲酒は厳禁、これを訓練により克服することは不可能です。

とのことです。

DD型の人は、飲酒は厳禁で、これを訓練により克服することは不可能とはっきりと行っています。

自分の遺伝子がDD型の方は、無理にお酒を飲むのはやめた方がいいですね。。

以上、「お酒に弱いのは何県に多いのか」に着目し、まとめてきました。

この内容を踏まえ、自分の飲む・飲まないはもちろん、周りの人への飲む・飲まないの判断を見直してみてはいかがでしょうか。