自分がお酒を飲める体質かどうか、判断する方法のひとつに「アルコールパッチテスト」があります。
絆創膏やガーゼにアルコールを染み込ませて、しばらく肌に貼り、はがしたあとの肌の赤みによってお酒の強さを判断するというものです。
自宅でお金をかけずにお手軽にできるのが嬉しいですね。
ここでは、アルコールパッチテストの詳しい手順を写真つきで紹介します。
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アルコールパッチテストに必要なもの
用意するのは以下2つです。
アルコール(度数70%以上)
市販の手指消毒用アルコールなどで大丈夫です。
ドラッグストアやコンビニで買えます。
ただし、アルコール度数が70%以上のものを買ってください。
みりんや日本酒などはアルコール度数が低いため、正確な結果が出ないおそれがあります。
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絆創膏
市販の一般的な絆創膏で大丈夫です。
ただし、ガーゼの部分に薬剤がついていないものを選んでください。
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アルコールパッチテストの手順
それでは、アルコールパッチテストの手順を見ていきましょう。
所要時間は約20分です。
下記の4ステップでテストできます。
1.絆創膏にアルコールを染み込ませる
アルコールを、絆創膏のガーゼの部分に染み込ませましょう。
量は大体2~3滴ほどで大丈夫です。
2.アルコールを染み込ませた絆創膏を腕の内側に貼る
アルコールを染み込ませた絆創膏を、腕の内側の柔らかい部分に貼りましょう。
色の変化が分かりやすいように、できるだけ白い部分に貼り付けるのが良いです。
3.「7分後」に絆創膏をはがして肌の色を見る
貼り付けてから7分経ったら、一旦絆創膏を少しはがして肌の色を見ましょう。
もし、この段階で肌の色が赤くなっていたら、あなたはお酒を飲めない体質(DD型)です。
テストをやめて、絆創膏をとってください。
肌の色が変わっていなかったら、もう一度絆創膏を貼り直します。
4.絆創膏を貼り直してからさらに「10分」経ったら、もう一度はがして肌の色を見る
絆創膏を貼り直してから10分経ったら、もう一度はがして肌の色を見ましょう。
この時点で肌の色が赤くなっていたら、お酒をまあまあ飲める体質(ND型)です。
まったく変化がない方は、お酒を飲める体質(NN型)です。
以上でアルコールパッチテストは終了です。
絆創膏をとってください。
赤くなった部分は、数分後に元の色に戻ります。
アルコールパッチテストは、100%正確に判定できるわけではありません
アルコールパッチテストは、手軽に体質をチェックできる方法ですが、100%正確に体質を判定できるわけではありません。
詳しくは、「アルコールパッチテストの信頼性はどんなもの?正確さと注意点について解説しました」をご覧ください。
体質を正確に知りたい方は、アルコール体質遺伝子チェックをしましょう。
どれだけお酒を飲めるのか、また、アルコール関連疾患(がん、肝硬変、痛風、糖尿病……)への傾向を確認できます。
市販のアルコール遺伝子キットを使えば、6,000円ほどで検査できます。
詳しくはこちら
アルコール体質遺伝子チェック/ユーグレナ・マイヘルス
アルコールパッチテストの結果の判断
結果は大きく下記の3パターンに分けられます。
お酒を飲めない体質(DD型)
「7分後」に絆創膏をはがして赤くなった方は、お酒をまるで受けつけない、完全な下戸タイプです。
アセトアルデヒド(悪酔いの元となる物質)を分解する能力がなく、少量のアルコールで気分が悪くなってしまいます。
お酒に強い遺伝子を持っていないため、飲み続けてもそれ以上強くなることができません。
お酒をまあまあ飲める体質(ND型)
さらに「10分」経って絆創膏をはがして赤くなった方は、まあまあお酒が飲める、自称下戸タイプです。
お酒に強い遺伝子と弱い遺伝子を両方持っています。
最初はお酒が弱く、コップ1杯ほどのビールで顔が赤くなります。
しかし、飲み続けるうちにアセトアルデヒドの分解能力の活性が高まり、お酒に強くなることがあります。
お酒を飲める体質(NN型)
肌の色が変わらなかった方は、お酒が飲める、酒豪タイプです。
アセトアルデヒドの分解能力が高く、相当な量のお酒を飲まないと顔が赤くなりません。
ただ、飲みすぎてアルコール依存症にならないよう注意が必要です。
タイプ別の下戸克服方法
アルコールパッチテストでお酒に弱いタイプ(ND型やDD型)という結果が出た方でも、やりようによってはお酒に強くなれる可能性があります。
下記のページで、タイプに合わせた下戸の克服方法を紹介していますので、お酒に強くなりたい方は読んでみてください。
>>「ND型(まあまあ飲める遺伝子)」向けの克服方法
>>「DD型(飲めない遺伝子)」向けの克服方法
それぞれの体質の人数比率
日本人におけるそれぞれのタイプの人数比率は「DD型:ND型:NN型=1:4:5」くらいです。
出典:全日本下戸生活連絡会 (2003). 下戸でも自信が持てる本―酒の飲めない人生はこんなに楽しい! 廣済堂
まったくお酒を受けつけない「DD型」は4%(25人に1人くらい)なので、かなり珍しいです。
ちなみに、遺伝子の分布は地域によってバラツキがあります。
北海道や沖縄、東北、九州には「NN型(飲める遺伝子)」の人が多く、反対に中部や近畿地方には「ND型(まあまあ飲める遺伝子)」や「DD型(飲めない遺伝子)」の人が多いです。
出典:全日本下戸生活連絡会 (2003). 下戸でも自信が持てる本―酒の飲めない人生はこんなに楽しい! 廣済堂
N型遺伝子の割合がもっとも多いのが秋田県で、もっとも少ないのが三重県だと言われています。
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