「トマトジュースを飲むとお酒が飲めるようになる」という話を聞いたことはないでしょうか。
実は、トマトに含まれる成分には「アルコールを代謝する酵素を活性化させる効果がある」と、研究で分かっています。
お酒がたくさん飲めない人でも、トマトをうまく摂取すれば、飲める量が増えるかも知れません。
ここでは、そんなトマトジュースとお酒の関係をご紹介します。
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トマトジュースは、酵素を活性化する働きがある
そもそもアルコールに弱いのは、お酒を飲んだ時に発生する「アセトアルデヒド」という物質を代謝する力が弱いことが原因です。
アセトアルデヒドが代謝されないと、飲むとすぐに赤くなる、眠くなる、気分が悪くなるという症状が表れます。
このアセトアルデヒドを代謝するには、酵素が大きくかかわっているのですが、トマトには、この酵素の働きを活性化する働きがあるといわれてます。
実際に、大手企業のカゴメとアサヒグループの共同研究で、アルコールに対するトマトの効果が確認されています。
動物実験を行い、トマトの摂取によりアルコールの代謝に関わる酵素が活性化することが確認されました。
<中略>
アルコールおよびアセトアルデヒドを代謝する酵素の活性を高める傾向が見られ、さらにLDH(アルコールの代謝を促進する上で重要な酵素)の活性が有意に高まりました
そのため、トマトジュースを摂取すると、普段よりもアルコール代謝がスムーズにいくのです。
おつまみでトマトを食べるよりも、トマトジュースを飲むのがおすすめ!
トマトが良いなら、おつまみでトマト系を注文したらいいのでは?と考える人もいるかもしれません。
しかし効果的にトマトを摂取するには、トマトを生で食べるよりもトマトジュースの方がおすすめです。
理由は単純に、トマトジュースの方が一度にたくさんトマトを摂れるからです。
居酒屋で出てくるジョッキの量だと、1杯で大体2個分くらいトマトが使われています。
また、ジュースだとゴクゴクと手間もかからず簡単に飲めます。
冷やしトマトのスライスを1枚ずつ食べるより、断然早く摂取できますよね。
トマトジュースに利尿作用もある。水分をたっぷりとりましょう
トマトには、カリウムも含まれています。
カリウムには利尿作用があり、体の余分な水分を排泄する効果があります。
クーラーの効いた部屋で汗をかかずにいると、からだの水分は滞りがちになりむくみの原因になります。
体内の水分を尿として排泄する助けをカリウムが行なってくれます。
また、お酒(アルコール)にも利尿作用があります。
なので、体内の水分の排出が活発になり、水分を取らないでいると脱水症状状態になるおそれもあります。
飲み会のときは、水も一緒にたくさん飲むようにしましょう。
ただ、アルコールを代謝する酵素が働かない人には、トマトジュースは効かないかも……
トマトジュースはアルコールの代謝に効果はありますが、中には、そもそもアルコールを代謝する酵素が働かない人もいます。
酵素の働きは遺伝で決まっているので、トマトジュースを飲んだからといってお酒が飲めるようにはなりません。
トマトジュースは、すでに、ある程度お酒が飲める方におすすめします。
ちなみに、私が飲み会前に実践している方法を、「お酒がたくさん飲めるようになる3つの方法!そこそこ飲める人がさらに酒豪に!」にまとめているので、興味があればご覧ください。
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