お酒に弱い人が多い都道府県はどこ?その由来も調べてみました

皆さんの周りに、お酒に弱い人はいませんか?
「飲めるけど好きじゃないから飲まない」という人もいますが、「体質的に飲めない」という人もいらっしゃいます。

同じ人間で、同じ日本人なのに、なぜこうも違いが出るのでしょうか?

今回は、お酒に弱い人のは何県に多いのかとその理由も調べてみました。

[cc id=”728″ title=”続きを読む”]

目次

お酒に弱い都道府県ランキング

まずは、どの都道府県がお酒に強くて、弱いのか、それぞれのトップ5を見てみましょう。

大分県にある「あがたや酒造」さんで公開されているランキングを参考にします。

【強い都道府県 TOP5】
1位 秋田県
2位 岩手県
3位 鹿児島県
4位 福岡県
5位 栃木県

【弱い都道府県 TOP5】
1位 三重県
2位 愛知県
3位 石川県
4位 岐阜県
5位 和歌山県

上記を見て、なにか感じませんでしたか?

お酒に強い都道府県には「東北」や「九州」が、弱い都道府県には「中部」の県が多く入っていますよね。

実は、お酒の強い・弱いには地域性が関わっているんです。

では、なぜ地域性に影響されるのか。
それを紐解いていきましょう。

理由は遺伝子!アセトアルデヒドの分解力で決まる

そもそも、アルコールってどういう仕組みで酔ったり気持ち悪くなったりするかご存知でしょうか。

まず、お酒を飲むと気持ち悪くなるのは、「アセトアルデヒド」という物質のせいです。

アルコールは、肝臓でアセトアルデヒドに分解されます。
これには毒性の作用があり、顔を赤くしたり、吐き気や頭痛を起こします。

そして、このアセトアルデヒドを分解するのが「アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH2)」です。

ALDH2の働く強さによって、アルコールを分解する能力が高いか低いかが決まります。

ALDH2を作る遺伝子にはN型とD型があり、この組み合わせで働きが変わります。

ALDH2をつくる遺伝子にはN型とD型がある。

N型は分解能力が高く、酒に強い。いっぽう、D型は、分解能力が低く、酒に弱い。
これらの遺伝子は両親からひとつずつ受けつぐので、NN型、ND型、DD型の三種類にわけられ、

NN型は酒豪
ND型はそこそこ飲める
DD型はまるで受けつけない

となるのだ。
全日本下戸生活連絡会 (2003). 下戸でも自信が持てる本―酒の飲めない人生はこんなに楽しい! 廣済堂

このN型とD型の遺伝子の組み合わせに、「地域によるお酒の強さの差」の秘密が隠されています。

お酒を分解する遺伝子は縄文人、弥生人の影響を受けている

ALDHの遺伝子の組み合わせについては、縄文時代、弥生時代までさかのぼります。

縄文人には分解能力が強い「N型」を持つ人が多く、弥生人は弱い「D型」を持つ人が多いと言われています。

詳しくは、元筑波大学教授の原田勝二さんの記事から読み解いていきましょう。

恐らく縄文人のほとんどはN型遺伝子のみを持っており、とても酒に強かった。

そして、縄文時代末期から海を渡って近畿、中部に多く移り住んだとされる弥生人によって、酒に弱いD型遺伝子がもたらされた…。

この歴史のために地域差がでたのではないかと思います。

引用元:酒の強さは遺伝子で決まる

つまり、「D型の遺伝子」を持った弥生人が多く住んでいた地域ほど、お酒が弱い傾向があるのです。

それが現代の中部地方なのですね。

では最後に、お酒に弱い遺伝子を持った人が強くなれるかを見て行きたいと思います。

お酒に弱い遺伝子の人は強くなれるのか

遺伝子は生まれつきのもので、一生変わることはありません。

ですが、よく、鍛えたらお酒が飲めるようになったという人もいますよね。

実は、「ND型」の人は、お酒を飲み続けることで強くなれる可能性があるのです。
その仕組みは、「「お酒を飲み続けると強くなる」は本当だった!日本人の96%はお酒に強い遺伝子を持っている」で解説したので、ご覧ください。

ちなみに、DD型の人はいくら鍛えてもお酒が飲めるようにはなりません。
DD型の人が、お酒を飲む訓練を強要するのは、とても危険なことなのでやめましょう。

「なんとしてでも下戸を克服したい」という方は、坂上太一さんのレポートを読んでみてください

もし、「なんとしてでも下戸を克服したい!」という方がいれば、下記のレポートを読んでみてください。

坂上太一さんという、下戸の方が書いたレポートです。
ビールを1口飲んだだけでダウンしていた状態から、2リットル飲んでも平気なまでになった方法が書かれています。

私もこの克服方法を実践してレビューしてみました。
興味のある方は、「実践レビュー!アルコールパッチテストで医者に下戸認定…を買って試しました!」を読んでみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメント一覧 (1件)

  • 時効になるかは、微妙だと思ってますが、小学2年の頃に本家での葬儀の場で同い年のいとこと二人でビール瓶で6本半を呑み、美味しかったとの感想を云った程、お酒は好きです。
    現在は甘酒も飲酒になると聞いてますが、実家暮らしでは冬場の酒粕からの甘酒作りは担当でした。
    間もなく半世紀を生きる事になる今、他人との飲酒より“花鳥風月をつまみ”に呑むのがしっくりきます。約2周り年下の彼女が居ますが、酒には弱いので呑むのは私だけですが、呑む前後の状態は何ら変化無いので、それだけはマシかなぁと。呑んだ次の日に知らない裸の女性が隣に居て………なんて事も皆無できました。お酒に関するウンチクも程々にあるのですが、愉しく読めました。

コメントする

コメントは日本語で入力してください。(スパム対策)

目次