「レモンを食べることで、お酒が飲めなかった方が飲めるようになる」という噂があります。

もし本当であれば、お酒が弱い方には嬉しい話ですよね!
しかし、残念ながらこれは基本的に誤りです。

確かに、レモンには悪酔いや二日酔いを緩和してくれる成分が含まれているのですが、お酒が飲めるようになるほどの劇的な効果はありません。

ここでは、レモンとアルコールの関係について解説します。

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アルコールの分解能力は遺伝で決まっている!レモンを食べたからといってそれが変わるわけではない

そもそもお酒をたくさん飲める方と、お酒をほとんど飲めない方がいるのは、アルコールを分解する酵素(ALDH)の働きが異なっているからです。

これは遺伝によって決まっている根本的な体質であり、少しのことで大幅に変えられるわけではありません。

レモンを食べたからといってアルコールの分解能力が向上するわけではないので、レモンを食べてもお酒が飲めない方が飲めるようになることはありません。

日本人は、お酒がまったく飲めない体質の人が多いと言われています。
これは直前に何かを食べることで解消できることではなく、一つの体質として理解していく必要があります。

ただ、レモンには肝臓の機能を改善する働きがある

とはいえ、「レモンを食べたらお酒が飲めるようになる」という俗説は、一切の根拠なく作られたわけではありません。

確かに、レモンに含まれている「クエン酸」は、肝臓の機能を改善すると言われています。

クエン酸とは、酢や柑橘類に含まれる酸味成分の一種です。
人間が生きていく上で重要なエネルギーをつくり出すために必要不可欠な成分です。

<中略>

●肝臓病の改善効果
クエン酸には、肝臓の機能を改善し、肝臓病を予防する効果があるといわれています。

引用元:わかさ生活 成分情報 >クエン酸

肝臓はアルコールを分解する臓器なので、その働きを強くするということは、すなわち悪酔いや二日酔いを緩和するということに繋がります。

従って、飲み会の前にレモンを食べておくのは、決して無駄なことではありません。

ただし、アルコールに全く耐性のない方がアルコールを安定して摂取できるというレベルのものではなく、あくまで元々飲める方が悪酔いを防ぐ程度にとどまっています。

「酔う」というのは、つまり脳がマヒすること

お酒を飲むと、脳の働きがマヒします。
これが「酔う」という感覚です。

食べ物の場合は、胃を通ったあと、小腸に入ってから吸収されるのですが、アルコー ルの場合は、胃で早くも吸収が始まってしまいます。

そして、血液に入ってから、わずか数分のうちに、全身にくまなく浸みわたります。

そのアルコールが脳に入ると、脳の神経細胞にはたらきかけ、脳の働きを麻痺させるのです。

これが、「お酒を飲むと酔う」理由です。

引用元:富山県新川厚生センター

レモンにはお酒の脳への影響を抑える効果はないので、この点からもレモンを食べたからと言ってお酒を飲めるようになるわけではないということがわかります。

お酒を飲めるようになるという俗説は、レモン以外にも多数存在します。

いずれにしても、人それぞれお酒を飲める量が決まっていて、一滴も飲めない方もおられることを知っておく必要があります。

悪酔いを緩和したい場合にはレモンを摂取するのがおすすめですが、お酒を飲めるようにしてくれるわけではないので注意しておきましょう。